3社から査定が出そろった。
A社は3,650万円。
B社は3,500万円。
C社は3,350万円。
こう並ぶと、どうしても一番高いA社に目がいきます。
私も最初なら、たぶんそうしていたと思います。
でも、実際に家を売り出してから考え方が変わりました。
私の自宅は3,640万円で売り始めて、3,590万円、3,540万円、今は3,490万円。三井のリハウスに専属専任でお願いしています。査定資料や近隣の競合調査、アクセス数の分析は丁寧です。
ただ、売却を続ける中で、「数字を出してくれる会社」と「次の一手を自分から出してくれる担当者」は同じではないと感じました。
査定額が出たあとに比べるべきなのは、金額より“この人に3か月任せたいか”でした。
この記事では、査定後に3社を比べるとき、私なら何を見るかをチェック表にしました。
まだ査定前の方は、先に「家の査定は本当に無料?電話が大量に来る?」か、「不動産一括査定の申し込み方」から読むと流れが分かりやすいです。
※この記事には外部サービスへの導線があります。広告掲載の考え方は「広告・アフィリエイトについて」をご確認ください。
最初に結論だけ言うと、私はこの7項目で比べます
- 査定額の根拠
- 最初の売出価格の提案
- 写真・広告をどう変えるか
- 買主像を具体的に話せるか
- 反響が弱いときの次の手
- 担当者が自分から動くか
- 3か月後の販売計画が見えるか
査定額が一番高い会社を選べばいい?
査定額は、会社が「このくらいで売れるのでは」と考えた目安です。
その金額で買い取ってくれるわけではありません。
ここを混ぜると、会社選びが難しくなります。
たとえば3社の査定が、
- A社:3,650万円
- B社:3,500万円
- C社:3,350万円
だったとしても、A社が「なぜ3,650万円なのか」を説明できなければ、私はそこで決めません。
逆にB社が、近隣の成約事例、今出ている競合、想定する買主、売出後の動きまで話してくれたら、そちらのほうが気になります。
査定額そのものの見方は、「家の査定額はなぜ違う?」で詳しく書いています。
3社比較チェック表|私はここを埋めてから決める
| 比較項目 | A社 | B社 | C社 |
|---|---|---|---|
| 査定額 | |||
| 査定額の根拠は具体的か | |||
| 比較した成約事例 | |||
| 競合物件を調べているか | |||
| 提案する売出価格 | |||
| その価格で見る期間 | |||
| 写真・広告の提案 | |||
| 想定する買主像 | |||
| 反響が弱いときの次の手 | |||
| 報告頻度・内容 | |||
| 担当者の提案力 | |||
| レスポンス | |||
| 地域の売却実績 | |||
| 媒介契約の説明 | |||
| 3か月の販売計画 |
この表を全部埋めると、査定額の差より担当者の差が見えます。
私は今なら、〇×だけではなく、その場で言われた言葉も少しメモします。
あとから3社の話が混ざるからです。
1.査定額より「なぜその金額なのか」を聞く
ここは必ず聞きます。
「この査定額になった理由を、成約事例を見ながら教えてください」
これだけです。
ちゃんとした説明なら、近隣の成約事例、築年数、土地・建物面積、前面道路、競合物件などの話が出てきます。
「この地域は人気なので高く売れます」だけなら、私はもう少し聞きます。
今の家を3,490万円で売っている私なら、
「3,490万円は高いですか?安いですか?そう考える根拠を見せてもらえますか?」
と聞きます。
2.査定額と「最初に売り出す価格」を分けて聞く
査定額と売出価格は同じとは限りません。
ここは、売却を実際に始めてからよく分かりました。
私は3,640万円から始めて、3,590万円、3,540万円、3,490万円と価格を見直しています。
今なら査定を受けたときに、
- 査定価格はいくらか
- 実際にはいくらで売り出すか
- その価格で何週間見るか
- 反響がなければ次はいくらにするか
ここまでセットで聞きます。
「3,600万円でいけます」より、「3,580万円で出して2週間反響を見て、数字が弱ければ次を考えます」と言ってくれるほうが私は安心します。
3.写真と広告に、具体的な提案があるか
今の売却で、私がかなり気にしているところです。
家の中は生活に必要なものだけになるくらい整理しました。
なので、今は掲載写真を撮り直したほうが良いと思っています。
次に査定をお願いする担当者には、今の掲載写真を見せます。
「この写真、変えるならどこですか?」
ここで「十分きれいですよ」だけなのか、
「1枚目は外観よりリビングにします」「この部屋は広角で撮り直します」「生活用品が減った今なら全室撮り直します」
まで出るのか。
私はここをかなり見ます。
4.「この家を誰が買うか」を話せるか
物件を売る相手が見えていないと、広告もぼんやりします。
私は次の会社に、
「この家を買うとしたら、どんな人を想定しますか?」
と聞きます。
子育て世帯なのか、同じエリアの住み替えなのか、車を持つ夫婦なのか。
ここが具体的なら、広告の言葉も写真の見せ方も変わります。
5.反響が弱かったときの「次の手」を聞く
私が一番聞きたいのは、これです。
売れたときの話ではなく、売れなかったときの話。
「最初の1か月で問い合わせが少なかったら、何をしますか?」
ここで、値下げしか出てこない会社より、
- 写真変更
- 広告文変更
- 競合再調査
- 他社への紹介強化
- 内覧後のフィードバック分析
- 価格帯の見直し
と、いくつか順番に出してくれる担当者のほうが、今の私には合っています。
「値下げする前に見る7項目」はこちらの記事にまとめています。
6.会社より、担当者本人を見る
これは今の売却でかなり感じました。
三井のリハウスは、査定・競合調査・アクセス分析など、会社としての仕組みはしっかりしています。
私が物足りなく感じたのは、担当営業の提案の出し方でした。
会社名が有名だから安心。
地元会社だから親身。
そんな単純な話ではなかったです。
次は、実際に私の家を担当する人がどう動くかを見ます。
- 質問への返事が早いか
- 分からないことを誤魔化さないか
- こちらから言う前に提案が出るか
- 悪い情報もちゃんと話すか
- 売れない場合の話もできるか
このあたりは、査定額より後々効くと思っています。
7.3か月後の姿が見える会社か
専任媒介・専属専任媒介は、3か月以内の契約です。
だから私なら、契約する前に3か月の動きを聞きます。
- 最初の2週間で何をするか
- 1か月で何を見るか
- 反響が弱ければ何を変えるか
- 2か月目で価格をどう考えるか
- 3か月後、継続判断で何を見せてもらえるか
この流れが見える会社なら、任せた後も「今どこにいるのか」が分かります。
3社に同じ質問をすると、かなり選びやすくなる
私は、会社ごとに質問を変えません。
同じ質問をします。
- この査定額の根拠を見せてもらえますか?
- 最初はいくらで売り出しますか?
- その価格で何週間見ますか?
- 今の写真で変えるところはありますか?
- どんな人が買いそうですか?
- 反響が弱ければ次に何をしますか?
- 最初の1か月で何をしますか?
同じ質問をすると、答えの違いが分かりやすいです。
査定額だけを一覧にするより、こっちのほうが会社選びには使えると思います。
まだ一括査定を使うこと自体に迷いがあるなら、「一括査定はやめたほうがいい?」でデメリットを先に確認してからでも遅くありません。
まだ1社しか査定を取っていないなら
1社だけだと、「高いのか安いのか」「この担当者が積極的なのか」が比べにくいです。
私は2〜3社くらいの話を聞いて、同じ質問をしてから決めます。
※現在はHOME4U公式サイトへのリンクです。査定依頼は無料で、最大6社まで候補から選べます。私は2〜3社から比較する考えです。
査定額に100万円差があったら、私はこう見る
たとえば、
- A社:3,600万円
- B社:3,500万円
- C社:3,400万円
だったとします。
私は、A社にまず聞きます。
「B社・C社より100〜200万円高いのですが、その差は何ですか?」
そこで、成約事例や物件の強みを使って説明できるなら納得できます。
「うちは強気でいけます」だけなら、保留にします。
次にC社にも聞きます。
「他社より低い査定ですが、どこを厳しく見ていますか?」
低い査定にも、ちゃんとした理由があるかもしれません。
高い・低いではなく、説明を聞きます。
私が今なら選ばない会社
- 査定額が高い理由を説明しない
- 契約を急がせる
- 売れないときの話をしたがらない
- 「大丈夫です」「任せてください」が多い
- 写真や広告を見ても具体案がない
- 競合物件の話が出ない
- 質問への回答が曖昧
全部そろった会社が必ず悪い、と言うつもりはありません。
ただ、数千万円の家を3か月任せるので、私はもう少し材料が欲しいです。
逆に、私が任せてみたい担当者
今の自分なら、こういう担当者に惹かれます。
- 査定額より先に物件の弱点も話す
- 「高く売れます」より販売手順を話す
- 写真を見て具体的に直す場所を言う
- 反響がない場合の次の手を持っている
- 数字を見て自分から動く
- 売主に都合の悪いことも言う
少し厳しいことを言われても、理由が具体的なら私はそちらを聞きたいです。
よくある質問
Q.3社すべて訪問査定まで受けるべきですか?
必ずしも全社で訪問査定を受ける必要はありません。机上査定や最初の説明で候補を絞り、話を聞きたい会社だけ訪問査定へ進める方法もあります。
Q.査定額が一番低い会社は外していいですか?
私は理由を聞くまでは外しません。低く見ている理由が、他社が見落としている物件条件かもしれないからです。
Q.担当者との相性はどのくらい重視しますか?
私はかなり重視します。売却中は何度も連絡を取るので、質問しやすさ、返事の早さ、提案の出し方は大事だと感じています。
Q.まだ2社しか査定を取っていません
2社で納得できれば、それでも構いません。比較材料が足りないと感じるなら、もう1社だけ違うタイプの会社へ聞くと差が見えやすくなることがあります。
まとめ|査定額が出たあとに、本当の会社選びが始まる
3社の査定額が出ると、数字だけで順位を付けたくなります。
でも私が今見るのは、そこではありません。
なぜその査定なのか。
最初はいくらで売るのか。
売れなかったら何を変えるのか。
写真をどうするのか。
担当者は自分から動くのか。
3か月後までの道筋が見えるか。
この答えを比べます。
私自身、今の会社には良いと感じている部分もあります。それでも他社の話を聞こうと思ったのは、会社名ではなく、次に自分の家を売る担当者を比べたいと思ったからです。
比較できる会社がまだ足りない方へ
一括査定なら、物件情報を1回入力して複数社の候補を確認できます。私は最初から6社全部ではなく、2〜3社を選んで同じ質問をするつもりです。
関連情報
・家の査定額はなぜ違う?
・家を売る不動産会社はどう選ぶ?
・HOME4U・イエウール・リビンマッチ比較
※本記事は筆者自身の売却経験をもとに、会社比較の考え方を整理したものです。査定額や売却結果を保証するものではありません。
